2015年01月29日

Amazonのギフトカードの有効期限を簡単に延ばす方法

 先日、アマゾンギフト券を使っていたら、偶然にも有効期限を延長させる方法を見つけたので紹介します。

 まず有効期限を延長させたいギフト券がアカウントに追加されているのを確認します。まだしてない場合は、追加してください。

 次にキンドル本を探します。なんでも構わないのですが、念のため、買ってもいいかなと思う本を選びましょう。
僕のおすすめは以下。






もしキンドルをお持ちでない場合は、アプリで簡単にインストールできます。

そして、商品のページから「1-Clickで今すぐ買う」をポチします。そうすると自動的にギフト券からお金が引き落とされます。ギフト券で代金が足りない場合は話がややこしくなる可能性があるので、充分な代金分のギフト券を用意しておきましょう。

さて、この機能、ほんとうに1−Clickで簡単に変えてしまうので、間違って買ってしまう人もいるのでしょう。そういう人の救済措置として、購入をキャンセルすることが出来ます。
購入をキャンセルすると当然、キンドルからは消えます。

しばらくして、もう一度アカウントに戻っていると、ギフト券の有効期限が3ヶ月延長されているはずです。

Amazonさんも、ギフト券を奪ってやろうと思って有効期限があるわけではないでしょうから、有効に使うためにどうしようもないときにお使いください。悪用したりしないよう。
また、この方法を使うばあいは自己責任でお願いします。万が一のために、繰り返しになりますが、買ってもいいかなと思う本を選びましょう。

posted by ごとうp at 15:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月21日

マレーシアでパスポートの更新(切替発行)する際の注意点:受付時間と写真について

 パスポートの有効期限が残り半年になっていたため、先日在マレーシア大使館にてパスポートの切替発行をしてきました(パスポートは有効期限が6ヶ月間以上残っていないと日本を出国できないことが有ります。)

 その時に、注意したほうがいいなと思ったことが2点あったので、書いておきたいと思います。

 まず、時間についてですが、在マレーシア日本国大使館のホームページには、執務時間として、以下のように書かれています。


   大使館:月曜日〜金曜日 8:30〜12:30/13:30〜17:15
   領事部・広報文化センター窓口:月曜日〜金曜日 8:30〜12:00/14:00〜16:00

 ここで、注意いただきたいのが、「大使館」の時間はクアラルンプールにある大使館の受付時間ではなく、大使館で働く人たちが何時から何時まで働いているかを示しているだけということです。「領事館」ではなく、「大使館」に行くのだから、「領事部」の時間ではなく、「大使館」の時間に間に合えばいいなと思っていると、痛い目を会います。(若干、痛い目にあいました。)

 したがって、パスポートの発行、その他、大使館に用事のある際は、8時半から12時、14時から16時の間に行かなければなりません。そうでなければ、中にすら入れません。

 
 次に、写真についてですが、在マレーシア日本国大使館のホームページには以下のように書かれています。

(注)マレーシアでは、写真店で証明写真の撮影を依頼する際に、背景の色を指定しないと日本旅券の提出写真規格にそぐわない青色や赤色等の原色を使われてしまうことがありますので、背景には白色を指定されることをお勧めします


 この書き方だと、まるでマレーシアの写真店に非があるように読めませんか?僕はたまたま日本で撮影したパスポート用の青色背景写真を持っていたのでそれを持って行きました。すると、窓口で、「大使館にある機械では、青色の背景を抜くことが出来ないので、白色の背景で撮影されたものを持ってきてください」と言われました。

 つまり、マレーシアの写真店の問題ではなく、また白色背景は「お勧め」ではなく、マストだったのです。

 もちろん、マレーシアの写真店では簡単に背景を白に指定することが出来ますので、大きな問題ではありませんが、すでにお持ちの写真を使用しようと考えている場合はお気をつけ下さい。

 ちなみに、アンパンパークの駅のマクドナルドの近くに、写真店があります。そこにいる兄ちゃんはまだ新入りだったのか、写真の画角設定が甘く、しかも背景にパソコンの配線を写り込ませてしまうなど、散々でしたが、女将さんはしっかりと撮ってくれました(同一のものを4枚でRM15)。

 ではでは、在マレーシア日本国大使館でパスポートの発行をされる際はお気をつけ下さい。

参考URL:http://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/ryoji/gyoumu1.html
posted by ごとうp at 12:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月25日

「図工」を「図工・デ」に変えるアイデア

 今朝、日経ビジネスオンラインを聞いていて、面白い記事を耳にしました。(日経ビジネスオンラインを「聞く」ことについては、また後日。)

 それは、梅原真さんという、高知県在住のパッケージデザイナーを取り上げているコラムでした。梅原さんはデザインを通して、一次産業のプロデュースや地域の課題解決などで活躍していらっしゃるそうです。

 さて、タイトルの「図工」を「図工・デ」に変えるという話ですが、我々はみんな、おそらく小学校の頃に、図画工作という授業がありましたよね。この、図画工作とは、絵を描くこと(図画)と、ものを作ること(工作)ですね。

 梅原さんはそれだけじゃ、問題解決の思考は養われないでしょとおっしゃられています。そこにデザインを持ち込むことで、それが養われるのじゃないかと。

 梅原さんはおっしゃられています。
図工は絵を描き、モノを作ることですが、デザインは絵を描き、モノを作ることだけではありません。
全体を見ることが重要なのであって、お城の絵を描き、空き箱でロボットを作ることがデザインではないんですよ。


 つまり梅原さんは、デザインとは
全体設計をしたり、大きな意味を考えること
だと定義づけられています。

 だから、そういった問題解決の思考を養うために、また全体設計をしたり、大きな意味を考える「癖」を養うために、大学教育をどうしようとか、社員研修がどうだとかではなく、小学校の通信簿の「図工」を「図工・デ」に変えようと提案されているわけです。

 そうすうことで、家庭で「デザイン」とは何かについて考える機会が生まれます。
「そりゃお前、『デ』はデザインの『デ』だろう。デザインというのは……ほら、スーパーに行けばミルクが置いてあるだろう。うちはいつも『おいしい牛乳』を買っているけど、他にもいろいろな種類のミルクがあるだろう。たくさんの種類がある中で、ある銘柄を選ばせる、それがデザインというのと違うか」


 これってすごく大切なことだと思います。まず、世の中はデザインであふれていることに気付かされます。そして、なぜデザインで溢れているのかについて、思考がめぐります。お母ちゃんは「たくさんの種類がある中で、ある銘柄を選ばせる」ためやと説明してみる。

 どうすればある銘柄を選んでもらえるかは、問題設定です。そしてデザインを通じて、つまり全体設計をしたり、大きな意味を考えたりすることで、問題を解決する、つまりある銘柄を選ばせるわけです。

 このためには、なぜ人はある銘柄を選ぶのか、どういった情報に人は心を動かされるのかといったコミュニケーションの問題が存在します。

 また、ある商品のデザインを決定するという問題を深く深く突き詰めるために、クリティカル・シンキングも求められるでしょう。グループで作成に当たればディスカッション能力もつくし、チームワーキング力もつく。さらに最終的になぜそのデザインにしたかを発表させることでプレゼンテーション能力もつく。またその過程で自然とクリエイティビティも養われるでしょう。

 さらに、現在の子どもたちはデザインに含めるメッセージを決める際に、食品の安全や環境への配慮が消費者(翻ってデザインする自分たち)に魅力的なメッセージであることに気づくかもしれません。そして、「何のために売るのか」といった倫理観の問題すら議論の俎上に載ってくるかもしれません。

 これまで、「お城の絵を描き、空き箱でロボットを作る」時間だと思われていた図工が、「デ」を加える事で現在求められている、真の意味での総合教育になるのです。

 ちなみに、実在する地域の商品デザインを授業で行うことで、地域活性化や地域・商品への愛着醸成にも役立つでしょう。

 多少のカリキュラムの変更は求められるかもしれませんが、さほどお金のかかることでもないでしょうし、ぜひ実施していただきたい。


梅原真さんのコラムはこちら[URL]
posted by ごとうp at 11:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月22日

新「ファーストクラス」のキャストをレスリー・キーが撮影

 沢尻エリカが久しぶりに連ドラに主演するということで、ドラマ開始前から大きな話題になった前作のファーストクラス。

 前作では、菜々緒の毒舌キャラが大きな話題となり、続編ではキャストが一新されることが発表されると、せめて川島レミ絵(菜々緒)を残してほしいという声が多かったそうです。

 そして、続編のキャストがついに公開。
Screenshot 2014-09-22 13.43.42.png
画像はニュースサイトのキャプチャ画像。クリックで拡大表示。

 そのキャストの写真をとったのがレスリー・キー。レスリー・キーといえば、シンガポール出身、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業の写真家。数多くの有名人のヌード写真で有名で、僕も青山だったかで行われた展示会に行ったことがあります。

 2013年には男性器が多く写った写真集を販売したとして略式起訴。多くの有名人がレスリー・キーを擁護する声明を発表していました。

 その後としては、メディアで大きく取り上げられるのは初なのではないでしょうか。しっかりヌード風の写真に仕上がっていますし(残念ながら沢尻とシシドカフカだけ、布が写っている)、普段はあまり見られない女優の表情になっているように思われます。こういってはなんですが、コンセプトとしては女性カメラマンの蜷川実花でも良かったのではと思います。しかし、レスリー・キーを起用したところにフジテレビジョンの冒険精神とファーストクラスに賭ける思いが伺えます。

 前作では、菜々緒、佐々木希、石田ニコル、中丸、といったドラマっぽくないキャストを当てることで、逆に女性同士のどろどろした世界観がリアルに浮かび上がっていたように思います。

 しかし続編では良くも悪くもドラマっぽい仕上がりになることが予想されます。倉科カナ、篠原ともえ、市川実和子、ともさかりえ、というセンスをビンビン感じるキャスティングに、川島レミ絵の100倍の脅威度と表現される姉役のシシドカフカ、そして新キャラの鈴木ちなみといったまたしてもドラマっぽくないキャスティング。そしてそれらに覆いかぶさるような超重量級の夏木マリと余貴美子。

 いい意味で前作とは違うファーストクラスに期待です。
posted by ごとうp at 16:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月20日

ブログ再開します。

拝啓

 ずいぶん長い間、ブログを更新していませんでした。

 その間に、博士になり、マレーシアに来ました。

 今は、マレーシアの大学でポスドクをしています。

 日々の様々な時事(ニュースやエンタメ、世間の気になる事)について、また一考していきたいと思います。

 よろしくお願い致します。

敬具
posted by ごとうp at 18:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月11日

海に想い、海に願う 3.11から1年



 東日本大震災から1年がたちました。改めて被害に合われた方々に、心よりお悔みとお見舞いを申し上げます。

 地震と津波が与えた多くの被害は1年たった今でもそのままのものがたくさんあるかと思います。また今日このときにも34万人以上の方々が避難所生活を続け、自宅から遠く離れた場所での生活を強いられている方もたくさんいるかと思います。

 震災は過去のものではなく、今現在も続いているものです。それらが1日も早く建設と希望という未来へつながるよう、願っています。またそのお手伝いをしていきたいと思っています。
posted by ごとうp at 19:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | message | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

季節を旅する

 ここ数年、僕の人生はちょっと不思議なことになっています。いや、ひょっとしたらさして不思議ではないのかもしれない。けどいまだに、僕にとっては海外に行くということは、どことなく気持ちをセンチメンタルにさせる大きなことなのです。

 2009年から2012年の今年まで4年間、毎年1月末にアメリカに行ってます(本当は2003年からなんだけど)。それぞれフロリダ、ラスベガス、サンアントニオ(テキサス)、サンディエゴ。これらに加え、南カリフォルニアにもいつも立ち寄ってます。アメリカの南部ってのは1月末なんかに行っても、あったかいんですね。けど夜になるとそれなりに冷え込むので上着が必要だったり時にはダウンジャケットが必要になります。

 2010年夏にはカナダのバンフというところに行きました。夏とはいえ、カナダでも有数の避暑地であるバンフは春のような陽気を日中は見せ、夜になると真冬のように寒くなります。ダウンジャケット必須でした。山には雪もまだ残ってましたしね。

 2011年2月にはオーストラリア。当然南半球ですから真夏です。その年の夏には中国へ。非常に暑かったです。そして今、2012年の2-3月もオーストラリアです。暑い。

 だらだらと、「あそこに行った、ここに行った」と書いたのは僕の季節感のなさを皆さんにお伝えしたいがためです。たとえば2010年の頭から僕の体感季節を追ってみると、冬(日本)→初夏(アメリカ昼)→冬(アメリカ夜)→冬(日本)→春→夏→春(カナダ昼)→冬(カナダ夜)→夏(日本)→秋→冬→冬(日本2011年)→初夏(アメリカ)→秋(アメリカ夜)→冬(日本)→夏(オーストラリア)→冬(日本)→春。。。
 
 このようになるわけです。少ししつこかったでしょうか。「冬は必ず春となる」とは去年の震災発生の頃に避難所に掲げられて多くの人が知ることになった日本の賢人の言葉ですが、なかなかなりません。いや、むしろ春を飛ばすケース多すぎです。

 こんだけあちこちを旅してると「体が慣れるのが大変だろう」と思われるかもしれませんが、それは意外と大丈夫なのです。1日もいればなれます。また「今自分はどこにいるんだっけ?」なんてこともあまり思いません。言っても海外にいるのは1週間から2週間以内のものなのでその感覚を失うことはありません。

 ところが日本で、冬を過ぎて春に向かう頃などに外を歩いていると、ふと「ああ、これから寒くなっていくのかな」なんて思うことがあるのです。秋の日のたまたま暖かい日でも「ああ、これからどんどん暑くなっていくのだなあ」などど夢想して自分に「はあ?」と思うことがあります。海外で外を歩いていると「えーっと、これから季節はどのように進むんだっけ?」などと思うわけです。春→夏→秋→冬と思う通りに進まないと季節感が損なわれるというか、季節の進行方法がわからなくなるのです。

 世界中を飛び回っているようで、その本質は季節を飛び回り、時空を超えて、まるで目が回ってどちらに進んでいたのかわからなくなるのです。

 今年の夏から秋(どこのかって?日本のです)にかけてはサラエボとイスラエルに行くことになりそうです。この分では来年の1月末のアメリカはさすがに無理かなあという感じですが、はてさて、まずはサラエボとイスラエル。どんな季節が僕を待ってくれているんでしょうねえ。
posted by ごとうp at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | message | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月09日

@honz_jp のばかやろう!

 honzというサイトをご存知でしょうか?本好きの間ではかなり有名になりつつあるサイトです。これは元マイクロソフト社長の成毛さん(読み方なんだっけ)が立ち上げたノンフィクションの本の書評を掲載するサイトです。

 このサイトで本が紹介されるとあっという間にamazonから在庫がなくなり、マーケットプレイスでは高額の値段がつけられて取引されたりと、とにかく話題のいわくつきのサイトなわけです。

 ぼくはこのサイトを立ち上げ当時から知っており、定期的に見ていました。しかしながらテレビを見ないというのは大量の時間を人に与えるもので、いっちょ本腰を入れて、読みたい書評はすべて読むかと思い立ったわけです。

 ところが、とにかく紹介している本が面白い。そして書評も面白い。一つの書評から複数の他のおすすめの書評に飛べる仕掛けになっており「あれも、これも」とリンクを開いていたら、一時はなんとfirefoxのタブ数が悠に50は超えました。

 ただ書評を読むだけではもったいないので、いいなと思ったフレーズをtwitterに流し(僕のフォロワーの方はいささかうんざりしたかもしれません)、これは実際に本を読むべきと思ったものは、「つんどく」というノートをevernoteに作り、クリップもしました。

 その結果、なんと99もクリップしてしまったのです。一年かかっても読めないと思います。Honzのばかやろう!!

 しかしながら、ぼくはまだクリップしただけで実際に読むかわかりませんが、twitterではhonzのせいで本を買いすぎた、お金がない、とhonz被害者の会が有形無形に結成されるほどの白熱っぷりなわけです。

 本好きなら読んで損はないサイトです。買いすぎて損する可能性はありますが。。。
posted by ごとうp at 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | message | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月27日

乳がんの母に、9歳の男の子が言った深いい話

 S新聞に掲載されていた読者からのメッセージが深いいだったので紹介します。

以下引用

 17年前、乳がんの手術後の抗がん剤治療により、大量の髪の毛が落ちたことがありました。ところが「こんなに抜けちゃった」と落胆する私に、当時9歳の長男が
 「おめでとう、よかったね」と拍手して言うのです。

 「どうして?」と聞くと、「だって髪の毛が抜けたってことは、お薬が効いてきたってことでしょ?そうしたら母さんは元気になれるもん」と。

 その言葉に胸が熱くなり、うれし泣きして息子を抱き締めました。それで勇気百倍に。つらい治療が続いても、息子の言葉を思い出し、頑張ることができました。

 その息子も今は社会人となり、悪戦苦闘の毎日。「あんなすてきな励ましができなあなたなら、大丈夫!」と伝えたいと思います。
posted by ごとうp at 20:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | message | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

「優位性の幻想」って幻想なのか?

 10月号のクーリエジャポンを読んでいて「優位性の幻想」という言葉が出てきました。簡単に言うと、これは「自分はあることを平均以上にはうまくできる」と「誤って」考えている、ということを指します。

 なぜ誤っているかというと、この優位性の幻想はほとんどの人に見られる傾向なのですが、ほとんどの人が平均以上にうまくできるというのは、「定義上」ありえないからです。

 この現象は心理学の世界では非常に有名で(平均以上効果とも呼ばれます)ぼくもこれまで当たり前のことと捉えていました。しかし、ふとおかしなことに気づきました。

 クーリエジャポンでは以下のような例が紹介されています。
「対人能力において自分は平均以上だと答えた受験生が85%」
「リーダーシップについては70%」
「スポーツでは60%が自分は平均より優れていると答えた」
「別の調査では、車の運転技術を自己評価したドライバーの80%が、自分は全体の半数より優れていると答えている」

 まず上の三つに関しては、少々例が卑怯だと思います。なぜって、受験という環境で自分をよく見せたいという欲求と、よく見せなければいけないという規範的プレッシャーがかかっているからです。かならずしもそうは思っていなくでも「平均よりは上」と答えてしまった人が多くデータに含まれているのではないでしょうか。

 比較的受験に関係なさそうなスポーツが一番低いのもそういう理由だといえそうです。それでもやはり平均を上回っているので「優位性の幻想」というものは存在しそうです。

 さてそれではそろそろ本題です。平均の定義について考えて見ましょう。平均というのはそれぞれが何らかの事柄に対してある値をもっており、その値をすべて足し合わせ、その値を持っている人の数で割ったもののことです。たとえば10人の生徒がいて、5人の身長が150センチ、残り5人の身長が160センチであったのなら、平均は155センチとなります。ここで、仮に6人の生徒が「僕は平均より身長が高い」と言った場合、少なくともそのうちの一人は優位性の幻想をおかしている可能性があります。

 では次のような場合を考えてみましょう。10人の生徒の身長はそれぞれ、140,145,140,150,155,155,160,160,160,165です。この場合の平均はそれぞれの身長を足した1530を10で割るので、153センチということになります。そして先と同様に6人の生徒が「僕は平均より身長が高い」と言ったとしましょう。この場合、だれか優位性の幻想をおかしている人はいるでしょうか。153センチより身長が高い人は確かに6人ですのでみな正しく自己を認識しているようです。優位性の幻想は幻想なのでしょうか。

 統計学では十分に大きな数のサンプルを取り、それを小さいほうから大きいほうへ順に並べたとき、値の分布は正規分布をとると仮定します。正規分布とは平均点付近の値をとる人が最も多く、平均点から離れるほど、その値をとる人が少なくなる分布のことを言います。

 そのような正規分布になっているかぎりは、「優位性の幻想」というのは確かに存在しそうですが、先に示した例のように一見平均付近の人が最も多く見える場合でも、優位性の幻想が存在しない場合はたくさんあるのです。したがって平均以上を基準点としている限り「優位性の幻想」は幻想であるといえそうです。

 ちなみにあらゆる調査ではランダムサンプリングが絶対の原則となっています。ランダムサンプリングとは調査対象者をランダムに選ぶという意味です。先に述べたように受験生に自己評価もとめるなんてやり方は極めて偏ったサンプルの仕方だといわざるを得ません。これでは「人は一般に自分が平均よりも優れていると考えている」ということを示しているのではなく、「実質にかかわらず良く評価されることが後の良い結果をもたらす場合は自分をよく言う」という当たり前のことを示しているに過ぎません。まして自分のことを好意的に評価すること自体が評価されるアメリカ社会では非常に当たり前の結果でしょう。

 正規分布のところでも少し触れましたが、調査のもう一つの重要な点として「十分な大きさのサイズ」があります。しかしこの「十分な大きさ」の定義が難しく、実際には物理学の「摩擦のない世界」のように「十分な大きさの参加者が入る小さな実験室」が仮定されています。

 さて、テストの点、リーダーシップやスポーツの能力、あるいは運転技術などについて「十分な大きさ」のサンプルから値を集めたとき、もし正規分布ができるのなら、人々の自己認識も正規分布しないのでしょうか。もししないのなら「優位性の幻想」は確かに存在するといえますが、もしするのなら、結局「優位性の幻想」は「統計的幻想」ということになるのかもしれません。
posted by ごとうp at 23:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | message | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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