ここ数年、僕の人生はちょっと不思議なことになっています。いや、ひょっとしたらさして不思議ではないのかもしれない。けどいまだに、僕にとっては海外に行くということは、どことなく気持ちをセンチメンタルにさせる大きなことなのです。
2009年から2012年の今年まで4年間、毎年1月末にアメリカに行ってます(本当は2003年からなんだけど)。それぞれフロリダ、ラスベガス、サンアントニオ(テキサス)、サンディエゴ。これらに加え、南カリフォルニアにもいつも立ち寄ってます。アメリカの南部ってのは1月末なんかに行っても、あったかいんですね。けど夜になるとそれなりに冷え込むので上着が必要だったり時にはダウンジャケットが必要になります。
2010年夏にはカナダのバンフというところに行きました。夏とはいえ、カナダでも有数の避暑地であるバンフは春のような陽気を日中は見せ、夜になると真冬のように寒くなります。ダウンジャケット必須でした。山には雪もまだ残ってましたしね。
2011年2月にはオーストラリア。当然南半球ですから真夏です。その年の夏には中国へ。非常に暑かったです。そして今、2012年の2-3月もオーストラリアです。暑い。
だらだらと、「あそこに行った、ここに行った」と書いたのは僕の季節感のなさを皆さんにお伝えしたいがためです。たとえば2010年の頭から僕の体感季節を追ってみると、冬(日本)→初夏(アメリカ昼)→冬(アメリカ夜)→冬(日本)→春→夏→春(カナダ昼)→冬(カナダ夜)→夏(日本)→秋→冬→冬(日本2011年)→初夏(アメリカ)→秋(アメリカ夜)→冬(日本)→夏(オーストラリア)→冬(日本)→春。。。
このようになるわけです。少ししつこかったでしょうか。「冬は必ず春となる」とは去年の震災発生の頃に避難所に掲げられて多くの人が知ることになった日本の賢人の言葉ですが、なかなかなりません。いや、むしろ春を飛ばすケース多すぎです。
こんだけあちこちを旅してると「体が慣れるのが大変だろう」と思われるかもしれませんが、それは意外と大丈夫なのです。1日もいればなれます。また「今自分はどこにいるんだっけ?」なんてこともあまり思いません。言っても海外にいるのは1週間から2週間以内のものなのでその感覚を失うことはありません。
ところが日本で、冬を過ぎて春に向かう頃などに外を歩いていると、ふと「ああ、これから寒くなっていくのかな」なんて思うことがあるのです。秋の日のたまたま暖かい日でも「ああ、これからどんどん暑くなっていくのだなあ」などど夢想して自分に「はあ?」と思うことがあります。海外で外を歩いていると「えーっと、これから季節はどのように進むんだっけ?」などと思うわけです。春→夏→秋→冬と思う通りに進まないと季節感が損なわれるというか、季節の進行方法がわからなくなるのです。
世界中を飛び回っているようで、その本質は季節を飛び回り、時空を超えて、まるで目が回ってどちらに進んでいたのかわからなくなるのです。
今年の夏から秋(どこのかって?日本のです)にかけてはサラエボとイスラエルに行くことになりそうです。この分では来年の1月末のアメリカはさすがに無理かなあという感じですが、はてさて、まずはサラエボとイスラエル。どんな季節が僕を待ってくれているんでしょうねえ。
posted by ごとうp at 00:01
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