2009年07月01日

化合物で人は優しくもけちにもなる

 Paul J. Zakというアメリカの神経経済学者が、人を他者に対して共感的にさせる化合物の存在を突き止めました。

 研究者によると、脳内で作られるオキシトンというホルモンの一種が生成させると、他者に対して共感的になるそうです。実験では、合成オキシトンを注射された人たちは、プラシーボ(偽薬)を注射された人たちより、多くのお金を困っている他人に寄付することに同意したそうです。

 さらに、研究者たちはテストステロン(男性ホルモンの代表的なもの)というホルモンがオキシトンの働きを抑制するといっています。そのため、合成テストステロンを注射された人たちは、プラシーボを注射された人たちに比べ、他人にお金を分けることに関してけちになり、しかも自分に対してけちな他人には、懲罰的な態度をとるようになったそうです。

 他人に対して優しくなるか(お金を寄付するか)、けちになるかも、脳内のホルモンの量によって決まっているなんて、不思議な話です。


元々の記事では、アダムスミスの言葉からどのように今回の実験の発想を得たかについても詳しく書かれています。
Moral Sentiments in the Brain
posted by ごとうp at 00:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オキシトシンねー。違う角度からだけどそれ関連の内容に触れてる本を読んでるよー。「人間相互間の大脳辺縁系調整作用」っていわれるやつだってね。一人の人間の中の脳内の信号が他者にも伝わるってすごいよな。たとえば、恋愛中のカップル間だと、この作用によってオキシトシンの分泌が促進されて、その結果暖かい愛情がうまれるとさ。うーむ。魔法の薬だw。
Posted by Bob at 2009年07月01日 13:35
>Bob
本を読んでいるのは趣味で?それとも授業?
アルクによると、信頼も高めちゃうらしいよ。
http://eow.alc.co.jp/oxytocin/UTF-8/?ref=ex&exp=MB003031&dn=2030843&dk=EJ&pg=1
この記述だけでは、信頼が高まったのか、リスクテイカーになったのか、よくわかんないけどね笑
しかも、分娩時に子宮を収縮させるホルモンでもあるらしい。
うーん、生命の神秘w。
Posted by ごとうp at 2009年07月01日 15:00
EQの研究で有名なダニエル・ゴールマンが共著しているEQリーダーシップ(原題:Primal Leadership)を読んでるんだ。趣味でだねw。あまり授業でリーダーシップをカバーしてなくてこの夏いろいろ読もうって思っててリストにあげてたわけです。心理学も脳内までくると半端ないねw。
Posted by Bob at 2009年07月02日 10:15
>Bob
脳を見なくても分かっている話を脳を見て再確認して、論文にして、業績稼ぎしている人らも少なくないけどね。
けど、人の意識だとか、記憶だとかに、物理的基盤を求めるのは、重要なことだと思うわ。不必要な神秘性を取り除くことになるし、DNAがないと形質が遺伝しないように、「なにか」がないと「なにも」できないはずだからねー。
Posted by ごとうp at 2009年07月04日 18:37
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