2009年07月04日

200Qと村上春樹

 僕の友人が、2009年を、200Q年と表記していた。その友人は、村上春樹が好きで、「200Q」をタイトルとしたその日記の半分ほども、村上春樹のことについて書かれていた。

 僕は今まで、気にもしなかったけど、今年もたしかに「Q」を使って表記される年なのだ。次に「Q」を使って表記されるのは「201Q年」。村上春樹は今年、60歳になった。201Q年には村上は70歳になっている。村上春樹が「1Q84」を発刊する上で、確かに今年を逃すはずは無く、また「1Q84」が今年発刊されたことも決して偶然ではないように思う。いや、その「思う」というのは、まだ「1Q84」を少しも読んでいない僕の邪推に過ぎないのかもしれないが。

 村上春樹は小説を書く作業を肉体労働であるという。小説を書くという創造的仕事を長期間にわたって行い、自分の才能を早々に枯らしてしまわないようにするには、とりもなおさず肉体的強さが必要だというのだ。

 友人の日記には、「ただ部分部分でうっすら感じたんだけど、これが最後の長編にならないといいなあ」とも書かれていた。「『1Q84』が最後の長編になる」なんて言明はそれこそ邪推に過ぎないが、村上春樹が70歳になったときに果たして彼の言う「肉体労働」ができるのかという心配は確かにある。

 1900年代と言うのは、ある意味で「Q」に溢れた時代だったのではないだろうか。つまり、「疑問」であり、「懐疑」である。1910年に第一次世界大戦が始まり、第二次世界大戦があり、ヒトラーがいて、ムッソリーニがいて、レーニンがいて、スターリンがいて(別にソ連の彼らが独裁者だって言いたいわけじゃない。ただの羅列だ)、毛沢東がいて、ルーズベルトがいて、ブッシュパパがいた。冷戦があって、クウェート侵攻があって、中東戦争があって、泥沼のベトナム戦争があった。ガンジーが死んで、キングJrが死んで、ビートルズが解散して、ジョンレノンが死んだ。日本では、学生運動があって、バブルがあって、阪神淡路大震災があって、オウム真理教が犯罪を起こした(もちろんそれ以外にもたくさんあるけど、村上にとって意味の深そうなものを挙げた)。

 「Q」が100年続くのは1900年代の前では千年も前の話になってしまう。

 第一次世界大戦は、1910年に起こるのだが、戦争の世紀となった20世紀には、その最初の10年にキーがあったと言う人がいる。21世紀が始まって、来年で最初の10年が過ぎることになる。1900年代のように、疑問と懐疑に満ちた世紀になるのか。村上は、最初の10年が過ぎる前に何かを問おうとしたのではないだろうか。

 まだ「1Q84」を読んでいない僕が言う以上、やはりただの邪推だけど。村上春樹の作品は、友人が言うように、ただ「彼の表現とか作品に流れる空気」を楽しめばいいのかもしれない。ただ、ふと思いついたので、自分の表現を試してみたくなった。
posted by ごとうp at 18:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんとはなんで最後かもと思っちゃったかを
誰かにきいてほしくてたまらないんです。
でもそれは内容に触れなきゃいけなくてマナー違反に
なっちゃうから・・よんだらおしえてー!!

1Q84年生まれいいなーーーーーーー
Posted by やさい at 2009年07月04日 19:13
>やさい
図書館の裏ルートを使って貸してくださいw
村上が未来を託す、1Q84生まれです。
Posted by ごとうp at 2009年07月04日 21:57
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