2009年08月09日

「チェック、ダブルチェック」―映画「クライマーズ・ハイ」より

 映画「クライマーズ・ハイ」を、レンタルビデオでもで借りて、見たいねと大学院の友達と言っていたら、ちょうどテレビでやっていたので、一人で見ました。観て思ったのですが、これは一人で見るもんですね。それに、テレビで見るのがちょうどいいのかもしれない。

 はっきり言ってちょっと長いし(145分。決して中だるみすると言うわけじゃない)、いちいち熱い!CMに入るたびに、「ぶはー」と息を吐き出さずにはいられないほどの熱さと緊迫感がありました。

 あらすじとしては、北関東新聞社という群馬にあるローカル新聞社が日航機墜落事故を追いかける話です。

 その中で、墜落事故の原因をすっぱ抜けるかもしれない、という状況がめぐってきます。まだどこも出していない情報。世界最大最悪の航空機事故の墜落原因を、地方紙が全国紙に先駆けて報道する。新聞マンとして、そして被害にあった遺族のため、地元紙の意地として、なんとしても報じたい。

 その中で今回の日航機事故の全権デスク(日航機事故に関する報道の一切を任される。捜査本部の本部長みたいなもんか?)である悠木(堤真一)が部下に言う言葉があるんです。

 それが、「チェック、ダブルチェックだ」という言葉。他社の情報は使わない、また聞きで報道しない、必ず裏を取る、絶対に誤報をださない。そういう思いがこめられた悠木の「ダブルチェックだ」という言葉なんですね。

 新聞社であるから、真実を伝えるってことが使命でありますが、売らんがため、速いが一、の文章が多くあるのも事実。そのなかで「新聞」を作ることに、つまり真実を伝えることにかける悠木の信念が感じられる言葉なわけです。

 これって、研究でも一緒だなーと思ったわけです。心理学は悪い言い方をすれば、結果が「出ちゃう」ことがあるんですね。いや、科学全般においてもそうです。狙った結果が「出ちゃう」ことがある。んで、科学の常識として追試して、同じ結果が「もう一度出るか」を確かめるのです。「チェック、ダブルチェック」の精神ですね。物質化学とかなら出るときは出る、出ないときは出ない、という厳格な結果が出やすいと思うのですが、心理学は人の心を扱っているだけに、本当に些細なことで結果が出なくなることがあるんです。

 研究者として論文を書かなきゃやっていけない。新聞社として新聞を書かなきゃやっていけない。それ自体が、存在意義の証明です。けど「いい論文」、「いい新聞」の根本条件とは何か。それはやはり「真実」が載っているってことですよね。業績や名声やお金がほしいんじゃない。研究者として(あるいは新聞マンとして)もっと真実を追究し突き止めることに正直かつ精一杯にならなければならない。

 「チェック、ダブルチェック」の精神。これは、絶対に大事にしていかなあかんなと、クライマーズ・ハイを観て思ったのでした。
posted by ごとうp at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/125324123

この記事へのトラックバック
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。