話は単純で、好きなワードを入れてボタンをクリックすると、村上春樹作品の一節のあるワードをその好きなワードに入れ替えて表示してくれるというものです。荒唐無稽さが楽しい。
試しに、ぼくの今日のお昼ご飯で大活躍した「トマト」でじぇねってみる。
トマトの目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。
エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。
「トマト?」と僕は聞いた。
「知らなかったの?」
「いや、知らなかった」
「馬鹿みたい。見ればわかるじゃない」とユキは言った。
「彼にその趣味があるかは知らないけど、あれはとにかくトマトよ。完璧に。二〇〇パーセント」
そして今日でもなお、日本人のトマトに対する意識はおそろしく低い。
要するに、歴史的に見てトマトが生活のレベルで日本人に関わったことは一度もなかったんだ。
トマトは国家レベルで米国から日本に輸入され、育成され、そして見捨てられた。それがトマトだ。
「どれくらい私のこと好き?」と緑が訊いた。
「世界中のトマトがみんな溶けて、バターになってしまうくらい好きだ」と僕は答えた。
「ふうん」と緑は少し満足したように言った。「もう一度抱いてくれる?」
どれがどの小説の一節か分かるものもあれば分からないものもありますね。分かる方は是非教えてください。
惜しむべくはどんな単語を入れても同じ一節しか出てこないことです。「数回遊んだら終わり。別に特別なことじゃないわ。テレビも音楽も映画も、あなたもね。けど気にしないことよ。」と村上風に言ってみたりして。
もっとおもしろい村上春樹サイトがあったら教えてください。そろそろ村上春樹のツイッターでもフォローしようかな。
【関連記事】
村上春樹風に語るスレジェネレーター(外部サイト)
村上春樹のあまりの悪筆にネット住民驚がく(R25:外部サイト)
村上春樹氏がエルサレム賞を受賞。可能な限り多くの英文を紹介。
成田空港でできること
2010/4/13のトップ3
1.予定が書き込めるA4サイズのカレンダー
2.あなたの腸年齢を診断
3.化合物で人は優しくもけちにもなる